スキルを磨き、自分の実力に自信が持てるようになると独立を考えるエンジニアも少なくありません。しかし、エンジニアが独立して起業・開業しようと思ったらどのタイミングがベストなのでしょうか。具体的なタイミングはエンジニアひとりひとりの置かれている状況やIT業界の動向によって異なってきます。

まずエンジニア個人の事情としては資金を確保できたときがまず第一となるでしょう。開業資金だけでなく起業・開業後の当面の運転資金も確保しておくのが理想的です。そして人脈の構築。これまでのキャリアを通して築き上げてきた人脈が独立・起業した後にどれだけ役立つのか、仕事を紹介してもらえるような人脈をある程度確保したとき、開業後に仕事を確保できる見込みが立ったときが開業のよいタイミングとなるでしょう。

それからエンジニア本人の事情とIT業界の動向の両方を踏まえたタイミングとして「自分のアイデアがビジネスになる」と判断したときが挙げられます。以前からやりたいと思っていたアイデア、手掛けたいと思っていた製品やサービスが実際にビジネスになると自信を持てたとき。つまりIT業界が自分のアイデアを求めていると判断できたときも絶好のチャンスとなるでしょう。以前に自信があるアイデアを会社に提案しても受け入れられず不満を感じていた場合もIT業界の風向きが自分にとって有利な環境になったら思い切って起業・開業に踏み出す、という選択肢も出てくるでしょう。

そのため起業・開業のための準備についても具体的なタイミング・きっかけによって異なります。まずやはり運転資金・開業資金両方を踏まえた上でしっかりと資金調達を行うこと、そのうえで開業を踏まえた上で将来の取引先との人脈構築を行っておくこと、IT業界の動向をこまめにチェックしておくことなどが挙げられます。あとは具体的な開業届などの準備を忘れないようにしましょう。